でゅら~の暇つぶし

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【ライブレポ】EVOKEN FEST 2019 DAY 2 (2019.08.31)



タイトル:
  Evoken Fest 2019 Day 2 (2019.08.31)
開催場所:
  ストリーム・ホール
公演時間:
  開場 / 15:30 , 開演 / 16:30 , 終演 / 22:30

SETLIST
Illusion Force
  01. Our Vision
  02. The Coming Tragedy
  03. The End of Days
  04. Glorious March

Victorius
  01. Dinosaur Warfare
  02. Legend of the Power Saurus
  03.Blood Alliance
  04. Dragonheart
  05. Lake of Hope
  06. Metalheart

Manticora
  01. Katana - Opium
  02. A Long Farewell
  03. Gypsies' Dance, Part 2
  SE. Piano Concerto No.1 - B Flat Minor...
  04. Echoes of a Silent Scream
  05. Through the Eyes of the Killer - Revival of the Muse That is Violence

North Tale
  01. Higher
  02. Shape Your Reality
  03. Time to Rise
  04. Siren's Fall
  05. The Rhythm of Life
  06. Bring Down the Mountain
  07. Welcome to Paradise
  08. Everyone's a Star

Grave Digger
  01. Healed By Metal
  02. Tattooed Rider
  03. The Clans Will Rise Again
  04. Lawbreaker
  05. The Bruce (The Lion King)
  06. Highland Farewell
  07. Excalibur
  08. Rebellion (The Clans Are Marching)
  09. Heavy Metal Breakdown

Ale Storm
  01. Keelhauled
  02. Alestorm
  03. Magnetic North
  04. Nancy the Tavern Wench
  05. Rumpelkombo
  06. Hangover (Taio Cruz cover)
  07. The Sunk'n Norwegian
  08. No Grave but the Sea
  09. Mexico
  10. Pegleg Potion
  11. Captain Morgan's Revenge
  12. Shipwrecked
  13. Drink
  14. Wolves of the Sea (Pirates of the Sea cover)
  15. Wenches & Mead
  16. Fucked With an Anchor



 Evoken Fest の季節だ!
 今回も、「Evoken 以外のどこが呼ぶんだ?」というラインナップ。
 知名度的に強力なとは言い難いけれど、話題性が高く、かつ実力派のバンドがずらりと出演。
 Loud Park や Thrash Domination といった秋のメタル・フェスが下火な中、シーンを盛り上げてくれたよ。


Illusion Force

 去年の Evoken Fest では、おなじくステージを見上げた彼らだったが、今年は出演者としてステージに立つ。
 それだけでも胸熱展開なのに、開幕からクサいパワメタをお見舞いされ、最高の気分。
 Jin のハイトーン素晴らしかったな。もちろん、ツインギターの悶えるような絡みつきもよかったし、プレイをささえるドラム、ベースも確かだった。それに、セットリストもストーリー性があっていいよね。
 熱烈なファンも来場しており、パフォーマンスも良かったから、オープニングとしては最高の盛り上がりだったよ。


Victorius

 It's Dinosaur Metal!
 地球侵略を目論む宇宙からの侵略者より、地球を守るために目覚めた先史文明戦士たちが立ち上がる。
 そんなコンセプトのもとに活動するバンド。
 音楽的には、ドイツのバンドらしく、Kai Hansen の影響を色濃く感じたよ。つまり最高ってことね。
 ライブの方が音源で聴くより雰囲気が明るいので、ニチアサキッズタイムの感じで楽しめたよ。
 

Manticora

 パワメタかつスラッシーなザクザクギターに、頭が止まる暇がないというね。
 バンドの技術は凄いんだけど、複雑に展開していく楽曲を支えるドラムが凄い。
 ただ速いだけでなく、魅せ場がちゃんとあるので、メリハリもあり、聴いて飽きがこない不思議。
 ボーカルの Lars F. Larsen による、ホラー小説を元にした楽曲もあり、フォーメーションもキマってたよ!


North Tale

 涙なしには見られない復活のステージだね。
 リリースされたばかりの 「Welcome to Paradise」 を引っ提げての来日は、ファンにとって嬉しいことだ。
 本作は、背景あっての評価になってしまうけど、集まったメンバーそれぞれの色が窺える良作で、今後も期待できると確信できる。
 ボーカルの Christian Eriksson は、古巣(Twilight Force) にいたときよりものびやかで、自分の特質にあった歌唱ができてるみたい。
 助走もほとんどなく、最初の数音から疾走できる楽曲は爽快感があるし、メロスパー愛聴になりそうなバンドだよ。


Grave Digger

 The Old School って具合のヘヴィメタルだ。
 歴史のあるバンドだけに、貫禄もあり、腹にズシッとくるものがある。
 Grave Digger までは、クリアなハイトーン・ボイスが続いたので、ダミ声の入った野太いメタルで味変って感じ。
 重厚ではあるもののフットワークは軽く、観客とのコミュニケーションは良好で、コール・アンド・レスポンスの声も大きかったよ!
 締めは鉄板の 09. で、会場が一体となったシンガロング。最高潮のうちにステージを終えた。


Ale Storm

 この日、ステージには 2つのドラムセットが設えられていた。ずっと。
 その謎が、ここで解き明かされた。
 中央のドラムが撤去されると、そこには、アヒル隊長みたいな巨大な物体が鎮座されるのであった。

 曲調はペイガン・メタルだけど、ノリは陽キャのそれなので、中々なカオスが生み出されていたよ。
 勿論、フロア中央にはピットが形成され、お祭り騒ぎが起こってた。
 また 04. では、オールを漕ぐような動作でお馴染みのヴァイキングモッシュが発生したし、11. では Wall of Death も発生して、ペイガン・メタルのおいしいところが全部詰まった公演だったと言える。

 ただ、後者については、普通の Wall of Death とは違った指示がされていたんだけど、普通の Wall of Death になってたのが残念だったかな。
 普通の Wall of Death になってしまい、ピットで困惑してる外国人客がいたのが印象だった。

 まあ、英語圏でない故のアドリブの弱さはけど、ステージ自体は超盛り上がったので、大満足!



 Evoken 流の Evoken らしいフェスだった。
 しかし、事業赤字とのことで、来年の Suomi Feast をもって、海外バンド招聘事業は休止となるらしい。
 非常に残念ではあるけど、いつか再開される日が来ると信じて、これからも Evoken をフォローしていきたい。